体重が減ってきた(意図しない体重減少)
― 鹿児島市郡元の内科・消化器内科
特別なことはしていないのに、体重が減ってきた。ズボンがゆるくなった。周囲から「やせた?」と言われる。
意図しない体重減少は、体のどこかで何かが起きているサインです。半年で5%以上(体重60kgの方なら3kg)減っている場合は、原因を調べる目安とされています。
松岡内科では、消化器内視鏡の専門医と循環器専門医が在籍し、血液検査・腹部エコー・胃カメラ・大腸カメラを院内で行えます。消化管、肝臓・胆のう・膵臓、糖尿病や甲状腺まで、一度に調べられます。

こんな方は一度ご相談ください
✓ ダイエットをしていないのに体重が減っている
✓ 半年で5%以上(60kgの方なら3kg)減った
✓ ズボンやベルトがゆるくなった
✓ 食欲が落ちている、食べられる量が減った
✓ 食後すぐにおなかがいっぱいになる
✓ のどが渇く、水をよく飲む、尿の回数が増えた
✓ 微熱やだるさが続いている
✓ 便が細くなった、血便が出た
体重減少は、それ自体が症状であると同時に、ほかの病気を見つける手がかりでもあります。「気のせい」で済ませず、体重の変化がわかる記録をお持ちのうえでご相談ください。
体重は、なぜ減るのでしょうか
体重は、食べて取り込むエネルギーと、使うエネルギーの差で決まります。意図しない体重減少は、この収支が崩れているサインで、大きく3つの形に分けられます。
1つめは、食べる量が減る場合です。食欲そのものが落ちる、あるいは食道や胃の通り道が狭くなって食べられないことがあります。2つめは、取り込めない場合です。膵臓や腸のはたらきが落ちると、食べても栄養が吸収されません。3つめは、使う量が増える場合です。甲状腺のはたらきが強すぎるとき、糖尿病で糖が尿に出ていくとき、体のなかで炎症やがんがエネルギーを消費しているときが当てはまります。
どの形かによって、調べるべき場所が変わります。だからこそ、症状の印象だけで決めずに、検査で順序立てて切り分けます。
考えられるおもな原因
体重減少の原因は、消化管、膵臓、内分泌(糖尿病・甲状腺)、心臓や肺と、広い範囲にまたがります。当院では血液検査・腹部エコー・胃カメラ・大腸カメラを院内で行えるため、これらを順序立てて切り分けられます。なお、気分の落ち込みや強いストレスも食欲に影響しますので、思い当たることがあればお聞かせください。
胃がん・食道がん
症状の特徴:食べ物がつかえる、食欲が落ちるのをともなう
あわせて出やすい症状:黒い便、貧血。胃カメラで確認します
大腸がん
症状の特徴:便が細くなる、血便、便通の変化をともなう
あわせて出やすい症状:貧血、おなかの張り
膵臓の病気(膵がん・慢性膵炎)
症状の特徴:背中やみぞおちの痛み、脂っぽい便
あわせて出やすい症状:黄疸、糖尿病が急に悪くなる
糖尿病
症状の特徴:のどが渇く、尿の回数が増える。よく食べるのに減る
あわせて出やすい症状:だるさ、目のかすみ。血液検査で確認します
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
症状の特徴:食欲はあるのに減る。汗が多い、動悸がする
あわせて出やすい症状:手のふるえ、 暑がりになる。血液検査で確認します
炎症性腸疾患・吸収不良
症状の特徴:下痢が続く、腹痛をともなう
あわせて出やすい症状:貧血、発熱。大腸カメラで確認します
慢性の炎症・感染症
症状の特徴:微熱、寝汗、だるさが続く
あわせて出やすい症状:血液検査が手がかりになります
心不全・慢性の呼吸器疾患
症状の特徴:息切れやむくみをともなう
あわせて出やすい症状:食欲の低下、疲れやすさ
こんなときは、早めの受診をおすすめします
✓ 半年で5%以上、体重が減っている
✓ 食べ物がつかえる、飲み込みにくい
✓ 黒い便や血便が出た
✓ 皮膚や白目が黄色くなってきた
✓ 発熱や寝汗が続いている
これらは、消化管や膵臓、肝臓に治療の必要な病変がある可能性を示すサインです。とくに「つかえ感」「黒い便」「黄疸」は、早めに内視鏡や腹部エコーで確かめる必要があります。体重の変化がわかる記録(健診結果や体重計のメモ)があれば、診察のときにお持ちください。
当院で行う検査
体重減少の診療では、原因の範囲が広いため、順序立てて絞り込むことが大切です。当院は消化器内視鏡の専門医と循環器専門医が在籍し、次の 検査を院内で行えます。
01 血液検査(採血約5分)
貧血、炎症の程度、血糖値とHbA1c、甲状腺ホルモン、肝臓・腎臓・膵臓のはたらきを一度に確認します。体重減少の原因を絞り込む出発点になります。
02 腹部超音波(腹部エコー)検査(約15分)
肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓の状態を確認します。膵臓の病気や肝臓の異常を見つける手がかりになります。放射線を使わず、痛みもありません。
03 胃カメラ(上部消化管内視鏡)検査(約10分)
食道・胃・十二指腸を直接観察します。つかえ感や食欲の低下がある場合、がんや潰瘍の有無をその場で確認できます。経口(口から)と経鼻(鼻から)の両方に対応しています。
04 大腸カメラ(下部消化管内視鏡・要予約)
便通の変化や血便をともなう場合に行います。ポリープが見つかった場合はその場で切除できます(日帰り)。送気には空気ではなく炭酸ガスを使用しており、検査後のおなかの張りが残りにくくなっています。
05 鎮静剤(静脈麻酔)を使った内視鏡
眠っている状態で検査を受けていただけます。以前つらい思いをされた方はご相談ください。検査後はお休みいただく時間が必要なため、当日はお車の運転をお控えください。
受診の流れ
よくあるご質問
どれくらい減ったら受診の目安ですか?
一般に、意図せず半年で5%以上減った場合が目安とされています。体重60kgの方なら3kgです。ただし数字はあくまで目安で、短い期間に急に減った場合や、食欲の低下やつかえ感をともなう場合は、それより少なくてもご相談ください。
食欲はあるのに減っています。それでも検査は必要ですか?
はい。よく食べているのに減る場合は、甲状腺のはたらきが強い、糖尿病で糖が尿に出ている 、といった「使う量が増えている」状態が考えられます。いずれも血液検査で確認できますので、まずは採血からお調べします。
どの検査から始まりますか?
まず診察で経過をうかがい、血液検査と腹部エコーから始めることが多いです。この2つで、肝臓・胆のう・膵臓、糖尿病、甲状腺、貧血、炎症までを一度に見渡せます。その結果に応じて、胃カメラや大腸カメラをご案内します。
胃カメラも大腸カメラも必要になりますか?
必ずしも両方とは限りません。つかえ感や食欲の低下があれば胃カメラ、便通の変化や血便があれば大腸カメラ、というように症状に応じて選びます。両方が必要な場合も、当院で続けて受けていただけます。
予約は必要ですか?
一般の診察と血液検査、腹部エコーは予約なしで受診いただけます。胃カメラ・大腸カメラは事前のご予約をおすすめします。まず診察で経過をうかがったうえで、検査日を決めます。お電話(099-251-5858)でもご相談を承ります。