糖尿病 ― 鹿児島市郡元の内科
健診で「血糖値が高い」「HbA1cが高い」と言われた。指摘されたまま、何年も過ぎている。ご家族に糖尿病の方がいて気になっている。
糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が高い状態が続く病気です。初期には自覚症状がほとんどなく、のどの渇きや体重の減少といった症状が出るころには、かなり進んでいることが少なくありません。そのままにしておくと、目・腎臓・神経、そして心臓や脳の血管に影響が及びます。また、糖尿病の方では一部のがんが起こりやすいことも報告されています。
松岡内科では、HbA1cを院内で測定し、その日のうちに結果をお伝えします。血液検査・尿検査に加えて、心電図や血圧脈波検査(ABI)で血管への影響を確認し、腹部超音波(エコー)・胃カメラ・大腸カメラでがんの早期発見にも対応します。食事と運動の見直しからお薬まで、続けられる形でご提案します。

こんな方は一度ご相談ください
✓ 健診で「血糖値が高い」「HbA1cが高い」と言われた
✓ 「境界型」「糖尿病の疑い」と指摘された
✓ 指摘されたまま、何年も受診していない
✓ のどが渇く、尿の回数が増えた
✓ 体重が減ってきた、疲れやすい
✓ ご家族に糖尿病の方がいる
✓ 毎年、健診で 血糖の項目だけ引っかかる
✓ 通院が途切れてしまい、また通い始めたい
糖尿病は、数値が高いこと自体が痛みや苦しさをもたらす病気ではありません。だからこそ受診が遅れ、気づいたときには合併症が進んでいることがあります。「今の体調」ではなく「10年後の目や腎臓、血管」を守るために治療する病気です。
糖尿病とは、どのような病気でしょうか
食事でとった糖は、インスリンというホルモンのはたらきで血液から細胞へ取り込まれ、エネルギーになります。このインスリンが足りなくなったり、効きにくくなったりして、血液中の糖が高いままになる状態が糖尿病です。
診断は、血糖値とHbA1cで行います。空腹時血糖126mg/dL以上、随時血糖200mg/dL以上、HbA1c 6.5%以上などが基準になります。HbA1cは過去1〜2か月の血糖の平均を反映する指標で、その日の食事の影響を受けにくいという特徴があります。
日本人に多いのは2型糖尿病で、体質に生活習慣が重なって起こります。日本人はもともとインスリンを出す力が欧米の方より弱いことが知られており、太っていない方にも起こります。「痩せているから大丈夫」とは言いきれません。
糖尿病の原因・なりやすい方
糖尿病は、体質と生活習慣が重なって起こります。どれかひとつが原因というより、いくつかの要因が積み重なって発症します。ご自身に当てはまるものを確かめると、どこから手をつけるかが見えてきます。
体質・遺伝
どう影響するか:日本人はもともとインスリンを出す力が弱く、少しの体重増加でも血糖が上がりやすい体質の方がいます
気をつけたいこと:ご両親やごきょうだいに糖尿病の方がいる場合は、若いうちから定期的に血糖とHbA1cを確かめておくことをおすすめします
肥満・内臓脂肪
どう影響するか:内臓脂肪が増えるとインスリンが効きにくくなり(インスリン抵抗性)、血糖が下がりにくくなります
気をつけたいこと:体重を3〜5%減らすだけでも血糖は動きます。目標は「元の体重」ではなく、まず数kgです
食べ方・食事の内容
どう影響するか:甘い飲み物、間食、早食い、夜遅い食事は、血糖を急に上げてインスリンを出す力を消耗させます
気をつけたいこと:量を減らすより、まず「甘い飲み物をやめる」「野菜から食べる」など、続けやすい1つから始めます
運動不足
どう影響するか:筋肉は血糖の最大の受け皿です。動く機会が減ると糖の行き場がなくなり、血糖が上がりやすくなります
気をつけたいこと:早歩きなどの有酸素運動を1日30分程度、週の大半で。食後に少し歩くだけでも血糖の上がり方が変わります
加齢・睡眠・ストレス
どう影響するか:年齢とともにインスリンを出す力は少しずつ落ちます。睡眠不足や強いストレスも血糖を上げる方向にはたらきます
気をつけたいこと:睡眠時無呼吸症候群があると血糖が下がりにくくなることが知られています。いびきが強い方はご相談ください
妊娠・出産をきっかけとするもの
どう影響するか:妊娠中に血糖が高くなった方(妊娠糖尿病)は、出産後に一度戻っても、将来糖尿病になりやすいことが分かっています
気をつけたいこと:出産後も年に1回は血糖とHbA1cを確かめておくことをおすすめします
ほかの病気やお薬の影響
どう影響するか:ステロイドなどのお薬、膵臓の病気、ホルモンの病気が背景にあって血糖が上がっている場合があります
気をつけたいこと:血液検査で確かめます。原因が別にある場合は、そちらへの対応で血糖が落ち着くことがあります
こんなときは、早めの受診をおすすめします
✓のどの渇きが強く、水をたくさん飲む日が続いている
✓尿の回数や量が明らかに増えた
✓食べているのに体重が減ってきた
✓足のしびれや、感覚の鈍さが出てきた
✓足に傷やただれがあり、治りにくい
上の3つがそろって出ているときは、血糖がかなり高くなっている可能性があります。早めにご相談ください。下の2つは神経や血流への影響が出ているサインのことがあり、とくに足の傷は放置すると悪化しやすいため、早めの受診をおすすめします。強い口渇に加えて意識がもうろうとする場合は、救急要請が必要です。
当院で行う検査と治療
糖尿病の診療では、血糖とHbA1cで今の状態を確かめ、あわせて合併症がどこまで進んでいるかを見ます。当院ではHbA1cを院内で測定できるため、その日の結果をもとに治療の方針をご相談できます。がんの検査についても、同じ院内で受けていただけます。
01 HbA1cの院内測定(結果は当日)
HbA1cは、過去1〜2か月の血糖の平均を反映する指標です。当院では院内で測定できるため、採血したその日に結果をお伝えし、数値を見ながら食事やお薬のご相談ができます。外部の検査に出す場合と違い、方針の決定が次回受診まで持ち越しになりません。
02 血液検査・尿検査(採血 約5分)
血糖値に加えて、腎機能、肝機能、コレステロールや中性脂肪を調べます。尿検査では尿糖と尿蛋白を確認し、腎臓への影響が出ていないかを見ます。糖尿病は血圧や脂質と重なることが多いため、あわせて確認します。
03 合併症の確認(心電図・心臓超音波・ABI)
糖尿病で避けたいのは、心臓や脳、足の血管の病気です。心電図で心臓の負担を、心臓超音波(心エコー)で動きを、血圧脈波検査(ABI)で足の血管の詰まり具合を確かめます。いずれも院内で行えます。
04 がんの検査(腹部エコー・胃カメラ・大腸カメラ)
日本人を対象とした研究では、糖尿病のある方で大腸がん・肝臓がん・膵臓がんが起こりやすいことが報告されています(日本糖尿病学会・日本癌学会 合同委員会報告)。当院では消化器内視鏡の専門医が胃カメラ・大腸カメラを行い、腹部超音波(エコー)で肝臓・膵臓・胆のう・腎臓を確認します。糖尿病の通院とあわせて、同じ院内で受けていただけます。
05 食事と運動の組み立て(ご相談しながら)
極端な制限は続きません。今の食事や生活を伺ったうえで、続けられそうな変更を一緒に選びます。甘い飲み物をやめる、食後に少し歩く、といった小さな一歩から始め、HbA1cの変化を見ながら次を決めます。
06 お薬による治療
生活習慣の見直しだけで目標に届かない場合は、お薬を併用します。飲み薬は少量から始め、HbA1cと体調を見ながら調整します。インスリンなどの注射による治療が必要と考えられる場合や、専門的な管理が望ましい場合は、鹿児島医療センターなどの専門施設へご紹介します。
受診の流れ
よくあるご質問
HbA1cの結果は、その日にわかりますか?
はい。当院ではHbA1cを院内で測定できますので、採血したその日に結果をお伝えします。数値を見ながら、食事やお薬についてその場でご相談いただけます。外部の検査に出す場合と違い、方針の決定が次回受診まで持ち越しになりません。
糖尿病があると、がんになりやすいのですか?
日本人を対象とした研究のまとめでは、糖尿病のある方で全体のがんの発生が約1.2倍、なかでも大腸がんが約1.4倍、肝臓がんが約2.0倍、膵臓がんが約1.9倍と報告されています(日本糖尿病 学会・日本癌学会 合同委員会報告)。ただし、リスクが上がるといっても大多数の方はがんになりません。過度に心配されるより、定期的に調べておくことが現実的な備えになります。
胃カメラや大腸カメラは、糖尿病の通院と同じ日に受けられますか?
胃カメラは当日に受けていただける場合があります。大腸カメラは 事前の準備が必要なため、日を改めてのご案内となります。いずれも当院で行いますので、別の医療機関へ出向いていただく必要はありません。お薬の内容によっては調整が必要ですので、診察の際にご相談ください。
血糖の薬は、一度飲み始めたら一生続けるのですか?
食事と運動の見直しで血糖が安定し、お薬を減らせる方、中止で きる方もいます。一方で、インスリンを出す力が落ちている場合は、続けたほうがよいことが多くなります。HbA1cの推移を見ながら、そのつど判断していきます。
予約は必要ですか?
一般の診察は予約なしで受診いただけます。混雑状況やご不明な点は、お電話(099-251-5858)でお問い合わせください。