胃もたれ・食後が重い
― 鹿児島市郡元の内科・消化器内科
食後、いつまでも胃に食べ物が残っている感じがする。少し食べただけでおなかがいっぱいになる。以前は平気だった量が食べられなくなった。
胃もたれは、胃の動きが落ちているサインです。胃炎やピロリ菌感染のほか、内視鏡で異常が見つからない機能性ディスペプシアも多く、まれに胃がんが胃もたれとして現れることもあります。
松岡内科では、消化器内視鏡の専門医が胃カメラで胃の中を直接確認し、ピロリ菌の検査も同時に行えます。鎮静剤(静脈麻酔)を使った検査にも対応しています。

こんな方は一度ご相談ください
✓ 食後に、胃に食べ物が残っている感じが続く
✓ 少し食べただけで、おなかがいっぱいになる
✓ 以前より食べられる量が減った
✓ みぞおちの張りや不快感がある
✓ げっぷや吐き気をともなう
✓ 市販の胃薬を飲んでも、すっきりしない
✓ 健診でピロリ菌や萎縮性胃炎を指摘された
✓ 体重が意図せず減ってきた
とくに「食べられる量が減った」「体重が減ってきた」は、胃カメラで確かめておく必要がある症状です。長く続く胃もたれを年齢のせいと考えて、そのままにされている方は少なくありません。
胃もたれは、なぜ起こるのでしょうか
胃は、食べ物を受け入れて広がり、細かく砕いて、十二指腸へ送り出す、という一連の動きをしています。このどこかがうまく働かなくなると、食べ物が胃に長くとどまり、もたれや張りとして感じられます。
胃の動きは、加齢、ストレス、睡眠不足、脂っこい食事、喫煙、飲酒などで落ちます。またピロリ菌による慢性的な胃炎があると、粘膜が萎縮して動きが悪くなります。
一方で、胃カメラを行っても炎症や潰瘍が見つからないのに、もたれが続くことがあります。これを機能性ディスペプシアといい、胃もたれの原因としてはむしろ多いものです。原因がないのではなく、胃の動きと感じ方の問題として、治療の対象になります。
考えられるおもな原因
胃もたれの原因は、症状だけでは区別できません。当院では胃カメラで胃の中を直接確認し、ピロリ菌の検査も同時に行います。胆のうや膵臓が疑わしい場合は、腹部エコーもあわせて行います。
機能性ディスペプシア
症状の特徴:内視鏡で異常がないのに、もたれや早い満腹感が続く
あわせて出やすい症状:みぞおちの張り、食後の不快感。胃もたれの原因として最も多いものです
慢性胃炎・萎縮性胃炎
症状の特徴:長く続くもたれや不快感。自覚が乏しいこともある
あわせて出やすい症状:ピロリ菌が背景にあることが多く、胃がんのリスクにも関わります
ピロリ菌感染
症状の特徴:粘膜が萎縮し、胃の動きが落ちる
あわせて出やすい症状:除菌により、胃炎の改善と将来の胃がんリスク低下が期待できます
胃・十二指腸潰瘍
症状の特徴:もたれに加えて、みぞおちの痛みをともなう
あわせて出やすい症状:黒い便、貧血、吐き気
逆流性食道炎
症状の特徴:もたれと一緒に、胸焼けや酸の上がる感じがある
あわせて出やすい症状:げっぷ、のどの違和感
胃がん
症状の特徴:もたれ、早い満腹感、食欲低下として現れることがある
あわせて出やすい症状:体重減少、貧血。早期は症状が出にくいことがあります
胆石・胆のうの病気
症状の特徴:脂っこい食事のあとに強くなる
あわせて出やすい症状:右上腹部の痛み、背中への広がり
お薬・生活習慣
症状の特徴:薬を始めた時期や、食生活・生活リズムの変化と一致する
あわせて出やすい症状:脂っこい食事、飲酒、喫煙、睡眠不足、ストレス
こんなときは、早めの受診をおすすめします
✓ 食べられる量が急に減った
✓ 体重が意図せず減っている
✓ 黒い便が出た、または吐いたものに血が混じった
✓ ものを飲み込みにくい、つかえる感じがある
✓ みぞおちの強い痛みや、発熱をともなう
これらは、胃や食道に治療の必要な病変がある可能性を示すサインです。とくに「食べられる量が減った」「体重が減っている」が同時にある場合は、早めに胃カメラで確認することをおすすめします。黒い便や吐血があるときは、その日のうちにご相談ください。
当院で行う検査
胃もたれでは、胃の中を直接見て、炎症や潰瘍、がんがないかを確かめることが出発点になります。異常がない場合も、胃の動きの問題として治療を進められます。当院は消化器内視鏡の専門医が在籍し、鎮静剤(静脈麻酔)を使った検査にも対応しています。
01 胃カメラ(上部消化管内視鏡)検査(約10分)
食道・胃・十二指腸を直接観察します。胃炎の程度や萎縮の有無、潰瘍やがんの有無をその場で確認できます。経口(口から)と経鼻(鼻から)の両方に対応しています。
02 鎮静剤(静脈麻酔)を使った内視鏡
眠っている状態で検査を受けていただけます。以前つらい思いをされた方、えずきが強い方はご相談ください。検査後はお休みいただく時間が必要なため、当日はお車の運転をお控えください。
03 ピロリ菌検査(胃カメラと同時に実施できます)
胃炎の背景にピロリ菌がいないかを調べます。陽性の場合は除菌治療まで院内で対応でき、除菌によって胃炎の改善と、将来の胃がんリスクの低下が期待できます。
04 腹部超音波(腹部エコー)検査(約15分)
胆のう・膵臓・肝臓・腎臓の状態を確認します。胆石や膵臓の病気が、胃もたれに似た症状を起こすことがあります。放射線を使わず、痛みもありません。
05 血液検査(採血約5分)
貧血の有無、肝臓・胆道・膵臓のはたらき、炎症や栄養の状態を確認します。食事量が減っている方では、体への影響も確かめます。
受診の流れ
よくあるご質問
市販の胃薬を飲んでいますが、すっきりしません。受診したほうがよいですか?
はい、一度ご相談ください。市販薬で改善しない胃もたれは、胃の動きの問題(機能性ディスペプシア)であることが多く、この場合は胃酸を抑える薬とは別の、動きを整える治療が必要になります。まず胃カメラで炎症や潰瘍、がんがないことを確かめたうえで、その方に合った治療をご提案します。
胃カメラで異常なしと言われました。それでも症状は続いています。
機能性ディスペプシアと考えられます。これは「異常がない」のではなく、胃の広がり方や動き、感じやすさの問題として起こるもので、治療の対象です。食後のもたれが強い方、早く満 腹になる方など、症状のタイプによって使う薬が変わります。生活面の工夫とあわせてご相談ください。
胃カメラはつらくありませんか?
ご希望に応じて鎮静剤(静脈麻酔)を使い、眠っている状態で受けていただけます。また経鼻(鼻から)の内視鏡は、のどを通るときのえずきが起こりにくいといわれています。ご体調やご希望に合わせてご相談ください。
ピロリ菌を除菌すると、胃もたれは治りますか?
除菌によって胃炎そのものは改善しますが、もたれの症状がすぐに消えるとは限りません。ただし除菌には、将来の胃がんのリスクを下げるという大きな意味があります。症状への対応は、除菌とは別に続けていきます。
予約は必要ですか?
一般の診察は予約なしで受診いただけます。胃カメラは事前のご予約をおすすめします。まず診察で症状をうかがったうえで、検査日を決めます。