胸焼け・酸が上がる感じがする
― 鹿児島市郡元の内科・消化器内科
食後や横になったときに、胸のあたりが焼けるように熱い。酸っぱいものが上がってくる。市販薬でその場はおさまるが、また戻ってくる。
胸焼けの多くは胃酸の逆流によるものですが、なかには食道や胃の病気が隠れていることがあります。市販薬で症状だけを抑え続けると、見つかるべきものが見つからないまま時間が過ぎてしまいます。
松岡内科では、消化器内視鏡の専門医が胃カメラで食道と胃を直接確認します。鎮静剤を使った検査にも対応しています。

こんな方は一度ご相談ください
✓ 食後や横になると、胸のあたりが焼けるように熱くなる
✓ 酸っぱいもの、苦いものが口まで上がってくる
✓ げっぷが増えた
✓ のどの違和感や声がれが続いている
✓ 市販の胃薬を月に何度も使っている
✓ 夜間に胸焼けで目が覚めることがあ る
✓ 食べ物がつかえる感じがある
✓ 体重が意図せず減ってきた
とくに「食べ物がつかえる」「体重が減ってきた」は、胃カメラで確かめておく必要がある症状です。市販薬で様子を見るのではなく、一度ご相談ください。
胸焼けは、なぜ起こるのでしょうか
食道と胃のつなぎ目には、胃の内容物が逆流しないようにする仕組みがあります。この仕組みがゆるむと、強い酸性の胃液が食道へ逆流します。食道の粘膜は胃と違って酸に強くないため、炎症を起こし、焼けるような痛みとして感じられます。
逆流が起こりやすくなる要因には、加齢、肥満、前かがみの姿勢、食べてすぐ横になる習慣、脂っこい食事、喫煙、飲酒などがあります。
一方で、胸焼けとよく似た症状は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、機能性ディスペプシア、食道の運動障害、まれに食道がん・胃がんでも起こります。症状だけでは区別がつかないため、内視鏡で直接見て確かめます。
考えられるおもな原因
胸焼けの原因は、症状の感じ方だけでは区別できません。当院では胃カメラで食道と胃を直接確認し、必要に応じてピロリ菌の検査も同時に行います。
逆流性食道炎
症状の特徴:食後や横になったときに強くなる。前かがみの姿勢で悪化する
あわせて出やすい症状:げっぷ、のどの違和感、声がれ
バレット食道
症状の特徴:逆流が長年続いた結果、食道の粘膜が変化した状態
あわせて出やすい症状:自覚症状は逆流性食道炎と同じ。定期的な観察が必要です
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
症状の特徴:みぞおちの痛みをともなう。空腹時や夜間に強い
あわせて出やすい症状:黒い便、貧血。ピロリ菌が関係することがあります
機能性ディスペプシア
症状の特徴:内視鏡で異常 がないのに、もたれや痛みが続く
あわせて出やすい症状:食後の膨満感、少量で満腹になる
ピロリ菌感染による胃炎
症状の特徴:慢性的な胃の不快感。自覚がないことも多い
あわせて出やすい症状:除菌により、将来の胃がんのリスクを下げられます
好酸球性食道炎
症状の特徴:つかえ感が目立つ。アレルギー体質の方にみられます
あわせて出やすい症状:食物のつかえ、胸のつまり感
食道がん・胃がん
症状の特徴:つかえ感や体重減少をともなうことがある
あわせて出やすい症状:進行するまで症状が出ないことがあります
薬の影響・生活習慣
症状の特徴:薬を始めた時期や、食生活の変化と一致する
あわせて出やすい症状:脂っこい食事、飲酒、喫煙、就寝前の食事
こんなときは、早めの受診をおすすめします
✓ 食べ物や水がつかえて、飲み込みにくい
✓ 黒い便が出た、または吐いたものに血が混じった
✓ 体重が意図せず減っている
✓ みぞおちの強い痛みが続いている
✓ 健診などで貧血を指摘された
これらは、食道や胃に治療の必要な病変がある 可能性を示すサインです。市販薬で様子を見ず、早めに胃カメラで確認することをおすすめします。吐血や黒い便が続く場合は、その日のうちにご相談ください。
当院で行う検査
胸焼けの診療では、食道と胃を直接見て確かめることが要になります。当院は消化器内視鏡の専門医が在籍し、鎮静剤を使った検査にも対応しています。次の検査を必要に応じて行います。
01 胃カメラ(上部消化管内視鏡)検査(約10分)
食道・胃・十二指腸を直接観察します。逆流性食道炎の程度や、潰瘍・がんの有無をその場で確認できます。経口(口から)と経鼻(鼻から)の両方に対応しています。
02 鎮静剤(静脈麻酔)を使った内視鏡
うとうとと眠っているような状態で検査を受けていただけます。以前つらい思いをされた方、えずきが強い方はご相談ください。
03 ピロリ菌検査(胃カメラと同時に実施できます)
胃炎の背景にピロリ菌がいないかを調べます。陽性の場合は除菌治療まで院内で対応でき、除菌によって将来の胃がんのリスクを下げられます。
04 腹部超音波(腹部エコー)検査(約15分)
肝臓・胆のう・膵臓・腎臓の状態を確認します。胆石や膵臓の病気が、胸焼けに似た症状を起こすことがあります。放射線を使わず、痛みもありません。
05 血液検査(採血約5分)
貧血の有無、肝臓・膵臓のはたらき、炎症の程度を確認します。
受診の流れ
よくあるご質問
市販の胃薬でおさまります。それでも受診したほうがよいですか?
症状が抑えられていても、原因が消えたわけではありません。とくに月に何度も市販薬を使っている場合は、一度内視鏡で確かめておくことをおすすめします。逆流性食道炎であれば適切な処方で楽になりますし、別の病気が隠れていた場合は早く見つけられます。
胃カメラはつらくありませんか?
ご希望に応じて鎮静剤(静脈麻酔)を使い、眠っている状態で受けていただけます。また経鼻(鼻から)の内視鏡は、のどを通るときのえずきが起こりにくいといわれています。ご体調やご希望に合わせてご相談ください。
ピロリ菌の検査も一緒にできますか?
はい。調べられます。陽性であれば、除菌治療まで当院で行えます。除菌が将来の胃がんのリスクを下げることは確かめられており、胃炎を指摘された方にはとくにおすすめしています。
逆流性食道炎と言われたら、ずっと薬を飲み続けるのですか?
必ずしもそうではありません。生活習慣の見直しで改善する方も多くいます。食後すぐに横にならない、就寝前の食事を避ける、体重を落とす、といった工夫とあわせて、お薬の量を調整していきます。
予約は必要ですか?
一般の診察は予約なしで受診いただけます。胃カメラは事前のご予約をおすすめします。まず診察で症状をうかがったうえで、検査日を決めます。お電話(099-251-5858)でもご相談を承ります。