不整脈と言われたあなたへ ― 心電図検査でわかること
- 6月2日
- 読了時間: 4分
更新日:6月6日
健康診断で「不整脈の疑い」「心電図に異常があります」と書かれていると、不安になる方は少なくありません。
けれども不整脈は、必ずしもすぐに治療が必要なものばかりではなく、経過を見るだけでよいものも多く含まれます。大切なのは、自分の脈の乱れが「様子を見てよいタイプ」なのか、「きちんと調べた方がよいタイプ」なのかを知ることです。
このコラムでは、不整脈と言われたときに何を確認すればよいか、そして心電図検査でどこまでわかるのかを整理してご説明します。
不整脈とは、どんな状態でしょうか
心臓は電気の信号によって規則正しく動いています。この信号のリズムが速くなったり、遅くなったり、ときどき飛んだりする状態をまとめて「不整脈」と呼びます。
健康な方でも、緊張したときや運動のあと、睡眠不足や飲酒のあとなどに、一時的に脈が乱れることはよくあります。
一方で、脈の乱れの中には、放っておくと脳梗塞や心不全につながる可能性があるものもあります。代表的なものが「心房細動」です。脈が不規則になり、血栓(血のかたまり)ができやすくなる不整脈として知られています。
自覚症状が軽くても注意が必要なことがあるため、健診で指摘された場合は、一度確認しておくと安心です。
こんな症状はありませんか
次のような症状は、不整脈と関係していることがあります。
急にドキドキする
脈が飛ぶ感じがする
階段や坂道で息切れしやすくなった
立ちくらみやめまい、ふらつきがある
胸に違和感や圧迫感がある
健診で「心電図異常」「不整脈」を指摘された
これらの症状があるからといって、すべてが治療の必要な病気とは限りません。
ただ、症状の出方や頻度によっては検査で詳しく調べた方がよい場合があります。気になる症状が続くときは、自己判断せずにご相談ください。
心電図検査でわかること
不整脈の確認で最初に行うのが「心電図検査」です。
胸や手足に電極を付けて、心臓の電気の流れを数十秒間記録する検査で、痛みはなく、数分で終わります。
心電図では、
脈のリズムが整っているか
心房細動などの不整脈が起きていないか
心臓に負担がかかっているサインがないか
などを確認できます。
健診で指摘された心電図の変化が、その後どう変わっているかを見るうえでも役立ちます。
24時間記録する「ホルター心電図」
不整脈の悩ましいところは、症状が出たり消えたりするため、受診したときにはちょうど治まっていることが多い点です。
診察室での短い心電図だけでは、その瞬間に脈が乱れていなければ記録に残りません。
そこで役立つのが「ホルター心電図」です。
小型の機械を身につけ、日常生活を送りながら約24時間の心臓の動きを記録します。
家事や仕事、睡眠中など、普段の生活の中で脈の乱れがどのくらいの頻度で起きているかを確認できるため、診察室では見つけにくい不整脈をとらえやすくなります。
必要に応じて心臓超音波検査も
脈の乱れの背景に、心臓そのものの状態が関係していることもあります。
その場合は「心臓超音波検査(心エコー)」を行い、
心臓の動き
弁の状態
心臓の大きさ
などを確認することがあります。
体に負担の少ない検査で、放射線を使わないため、繰り返し受けていただけます。
日常生活でできること
不整脈は、普段の生活習慣とも関わりがあります。
すべての不整脈を生活の工夫だけで防げるわけではありませんが、次のような点に気をつけることは、心臓への負担を減らすうえで役立つと考えられています。
睡眠を十分にとる
お酒・カフェインのとりすぎに注意する
たばこを控える
血圧・血糖・コレステロールを管理する
すでに症状がある方や、健診で指摘を受けた方は、生活の工夫だけで様子を見続けるのではなく、一度検査で状態を確認しておくと、その後の見通しが立てやすくなります。
受診の目安
次のような場合は、早めの受診をおすすめします。
動悸や息切れが繰り返し起こる
症状が長く続く
めまいや失神しそうな感覚をともなう
健診で心房細動や心電図異常を指摘された
高血圧・糖尿病・心臓病がある
症状が軽くても、不整脈の種類によっては定期的な確認が安心につながります。
「これくらいで受診してよいのかな」と迷う段階で相談していただいて構いません。
松岡内科の循環器内科について
松岡内科(鹿児島市郡元)では、循環器内科を担当する医師が、
心電図検査
ホルター心電図
心臓超音波検査(心エコー)
などを用いて、脈の乱れの原因を確認します。
詳しい検査や入院加療が必要と判断した場合には、地域の専門医療機関と連携してご紹介します。
健診で異常を指摘された方や、動悸・息切れが気になる方は、お早めにご相談ください。
【ご予約・お問い合わせ】099-251-5858
※このコラムは一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療方針を示すものではありません。症状の感じ方や必要な検査は一人ひとり異なります。気になる症状がある場合は、医療機関での診察をご検討ください。